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contemporary art factory 東京は墨田区にある現代美術製作所。こちらで2000年9月1日(金)から3日(日)と開催されましたビデオジョッキー、 Danielle Kwaaitaal(ダニエレ・クワイタール)さんによるVJライブ・パフォーマンス(コラボレーション with DJ Dimitri)を体験しに行ってきました。

danielle 一歩会場に足を踏み入れると、そこはどこか別世界にいるような気分に。自分が下町にいたことを忘れてしまいました。真っ白に塗られた四角い空間。その中に腰を下ろせる四角い箱が並べられ、その上にはピンクと白のクッションが置かれているのです。クッションカバーは、ダニエレが来日後、自分で東急ハンズに赴き、入手したとのこと。部屋の1箇所には今回映像で使っている顔のなかから選び出された12の瞬間を写真にし、ピンクが背景の、まるで化粧品の広告ポスターを思わせる顔のコラージュが掛けられていました。

「アムステルダムのクラブでは、最近こういったリラックスした雰囲気の中でクッションにもたれかかったりしながらDJやVJに目や耳を傾けるスタイルが流行っているのよ」サンダルを脱いで、ちょうど隣でリラックスしながらリズムにのるオランダ人女性が教えてくれました。

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kussen ディミトリとダニエルの活動HI & LO。
すなはちハイ(High)&ロー(Low)にはたくさんの意味があります。
音楽でいうならば、
音のトーンの高い、低い
スピードの速い、遅い
エネルギーの高い、低い
質(クオリティー)の高い、低い
などなど。

audience ダニエレのこのパフォーマンス趣旨、それは、美術離れしている若い世代の人々に、興味をもってもらうということ。ローカルチャーであるクラブの中にハイカルチャーなアートを取り入れたり、ギャラリーというハイカルチャーな空間のなかでローカルチャーであるクラブの要素を取り入れたり。世界的にみて、美術館へ足を運ぶ若者が減っている今、ハイカルチャーとローカルチャーをミックスさせることで、若者にアートをより身近な、そしてオープンな開かれた存在として感じてほしいと思っているのです。

約1時間に及んだディミトリとダニエルのパフォーマンス。ディミトリが選出する音楽、彼のリズムからインスピレーションを受けたダニエルは瞬時に60以上ある彼女自身によって作られたVTRコレクションの中から映像を選び出し、3つのプロジェクターからそのイメージを映し出してくれます。真夏の東京、現代美術製作所は熱気と映像と音楽で不思議なアート空間になっていました。

kussen ダニエルの作品で世界的に評価されている花のコレクション。ミュージックにのせられて映し出される様々な顔の映像の中にも随所に取り入れられていました。ピンクや紫の「花」。女性を連想させる「花」。秋の気配を感じさせるコスモス調の「花」。男性中心のハイテク世界では必要不可欠なテーマなのでしょうか?また、今回用に制作された「顔」。今年の7月にアムステルダムの彼女のプライベートクラブに集まった100人以上にも及ぶ彼女の友達や友達の友達の顔を撮影したものだそうです。集まった彼らに、ダニエレは「ディミトリの創り出すミュージックに集中して下さい」とだけ伝え、録画したそうです。しかも、なんとその録画時間は1.5時間に及んだそうです。

ダニエルは女性を全面的に出した魅惑的なアーティスト、という印象を受けました。とてもキュートで、そしてビジュアルで、笑顔のステキなオランダ人でした。

Talk show TOP
danielle 3日(日)に行われましたトークショウでは、モデレーターの神谷さんの司会で進められました。ダニエレとディミトリ、二人はどんな学生時代を過ごしてきたのでしょうか?どんな作品を作っていたのでしょうか?クラブで活動するのと、全く異なる空間のギャラリーでプレイする違いは?

dimitri ディミトリ
15歳でミュージック活動に興味をもったディミトリは、友人の行っていたパイレーツステイション(無許可のラジオ局)「ABC」で活動をします。外国の輸入レコードでスクラッチをしていました。84年からアムステルダムのクラブDJを始めます。クラブはインターアクティブな可能性があり、彼はここでさまざまな音楽のジャンルに触れることができたそうです。ディミトリにとってギャラリーで活躍するのは今回が初めて。ハイカルチャーの中でDJライブを行った印象は、サウンドシステムが違う!!ということ。環境設備が違うのはもちろん、ギャラリーでは大音量を奏でることもできません。日中の午後ですので外も明るく、スローなよりゆっくりとしたテンポで雰囲気を醸し出していたそうです。また、こんなことも言っていました。「クラブで踊っている人達は僕に注目してくれているのにここでは違うなあ」と。そのかわり、クラブに行ったことのないハイカルチャーな人々も彼のDJにふれることができたという面もあります。

danielle ダニエレ
アムステルダムにある有名なオランダの建築家の名前をとった美術大学 Rietveld Academy(リートフェルト・アカデミー)出身のダニエレ。初期の頃は写真フィルムを中心に活動。自分の体のパーツを細かく撮ってゆき、体のデータベースを作るようなことをしていたそうです。88年位から、ペイントボックスというツールを用い、フォトモンタージュをつくりました。ローカルチャー、クラブカルチャーに興味をもち、学生同士でイベントを行い、ギャラリーといったアートの場とはまた別の所で若者向けにアート活動を行っていました。ダニエレにとっては、ギャラリーとクラブは全く違う空間です。ギャラリーでは観客が集中し、自分で気が付いて背景を読み取ってゆかなければなりません。一方クラブでは開放されている空間で一種ある種の瞬間(magic moment)が自然とやってきます。

スタートしたばかりのこの二人の活動。今後の活躍が期待できます。ディミトリは現在自分の曲の制作にかかっており、今後自分の曲もDJで使いたいといっていました。ダニエレはヨーロッパを東京で行ったのと同じセットでまわり、そこにきたそれぞれの国の人々を撮影しさらにすすめてゆきたいと言っていました。

Performance in Amsterdam TOP
comtemporary art factory 残念ながら初来日の彼女のパフォーマンスは9月1〜3日の3日間だけ。日本の次は9月9日(土)に台湾で行われる映画祭に招待されていてライブを行うそうです。また、イヴェントとしては10月13日(金)にオランダのアムステルダムで活動します。場所は Adriaan van de Have さん経営の TORCH GALLERY にて。ディミトリ&ダニエル・クワイタールの詳しいインフォメーションをご希望の方は直接彼らのDJ&VJブッキングエージェントにお問い合わせ下さい。もちろん、英語かオランダ語でお願いします。

http://www.barkers.nl
kim@barkers.nl


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