ディミトリとダニエルの活動HI & LO。
すなはちハイ(High)&ロー(Low)にはたくさんの意味があります。
音楽でいうならば、
音のトーンの高い、低い
スピードの速い、遅い
エネルギーの高い、低い
質(クオリティー)の高い、低い
などなど。
ダニエレのこのパフォーマンス趣旨、それは、美術離れしている若い世代の人々に、興味をもってもらうということ。ローカルチャーであるクラブの中にハイカルチャーなアートを取り入れたり、ギャラリーというハイカルチャーな空間のなかでローカルチャーであるクラブの要素を取り入れたり。世界的にみて、美術館へ足を運ぶ若者が減っている今、ハイカルチャーとローカルチャーをミックスさせることで、若者にアートをより身近な、そしてオープンな開かれた存在として感じてほしいと思っているのです。
約1時間に及んだディミトリとダニエルのパフォーマンス。ディミトリが選出する音楽、彼のリズムからインスピレーションを受けたダニエルは瞬時に60以上ある彼女自身によって作られたVTRコレクションの中から映像を選び出し、3つのプロジェクターからそのイメージを映し出してくれます。真夏の東京、現代美術製作所は熱気と映像と音楽で不思議なアート空間になっていました。
ダニエルの作品で世界的に評価されている花のコレクション。ミュージックにのせられて映し出される様々な顔の映像の中にも随所に取り入れられていました。ピンクや紫の「花」。女性を連想させる「花」。秋の気配を感じさせるコスモス調の「花」。男性中心のハイテク世界では必要不可欠なテーマなのでしょうか?また、今回用に制作された「顔」。今年の7月にアムステルダムの彼女のプライベートクラブに集まった100人以上にも及ぶ彼女の友達や友達の友達の顔を撮影したものだそうです。集まった彼らに、ダニエレは「ディミトリの創り出すミュージックに集中して下さい」とだけ伝え、録画したそうです。しかも、なんとその録画時間は1.5時間に及んだそうです。
ダニエルは女性を全面的に出した魅惑的なアーティスト、という印象を受けました。とてもキュートで、そしてビジュアルで、笑顔のステキなオランダ人でした。