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茶の湯 in ハワイ

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Iolani Palace 太平洋の真ん中に浮かぶハワイ州オアフ島、この夏、日本の南東約6000kmへ飛び立ったのは成田発の臨時便。ハワイ州はカウアイ島、ニイハウ島、オアフ島、モロカイ島、ラナイ島、マウイ島、カホオラヴェ島、ハワイ島の主要8島と、ミッドウェーを含む北西ハワイ諸島など100余りの島々から成っています。亜熱帯性気候に属し、常夏のハワイとのイメージが強いですね。今年の日本の猛暑と比べたら、ホノルルは湿度も低くとても過ごしやすかったです。海にも近いので、魚介類も美味、ただしそこはやはりアメリカ、量が多くて多くて、最後のほうはその量と油っこさにまいってしまいました。そこで、そこに住む方に、量は少なくて良いので、あっさりしたお食事どころはないかしら?と聞いてみたら、その答えはなんと、日本料理屋さんに行くのがおすすめだよ!とのこと。せっかく休暇で日本を脱出してきているのに、ここまで来て日本食とは、、、。ちなみに、ハワイ州の日系人は全体の22%だそうで、多くの方々に茶の湯が親しまれているということも納得できます。もちろん、裏千家の15代家元がハワイ大学に留学していたということも多々影響を及ぼしていることでしょう。

Japanese Cultural Center ■ 茶の湯 in ハワイ

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Harmony Respect Purity Tranquility

今回の一番の目的は、裏千家世界同門のつどい in Hawaii に参加すること。ではなぜハワイ?
それは、家元が海外で茶の湯の心を紹介するようになって今年がちょうど50周年になったからなのです。日本人だけではありません、世界各国から色々な方々が、総勢1200人かけつけたのですから、それはそれは盛大な大会になりました。

お手伝いしたのはハワイ日本文化センターを受け持っていた今日庵席。ここには1960年にハワイ・ホノルル日本商工会議所に日本とハワイの恒久的友好を願って鵬雲斎家元が寄贈され、1992年にハワイ日本文化センターの6階に移築された茶室「星光庵」があります。濃い茶席が設けられていました。お手伝いでしたので、他の会場は行けませんでしたが、ハワイ・コンベンションセンターでは海外合同席、ハワイ大学の茶室「寂庵」でも茶会が催されました。

Iolani Palace Iolani Palace 一番のイベント、それはイオラニ宮殿での献茶式でした。ハワイ王朝の末期に、7代目のカラカウア王とカピオラニ王妃の居城であった、アメリカ合衆国で唯一のイオラニ宮殿。1882年、当時の金額にして36万ドルを投じて建造されただけあって、贅を尽くしています。1893年、クーデターによって王朝が滅亡してからは、共和国、保護領、州政府が順繰りに使用してきましたが、現在は修復され当時の雰囲気を取り戻しています。この由緒あるイオラニ宮殿の前で、献茶式は世界各国から茶の湯、茶の心を志す1200人が集まり、高円宮憲仁親王殿下、同妃久子殿下のご臨席を仰ぎ、また多くの来賓を迎えて、家元、若宗匠、伊住宗匠の3人により厳修されました。

その後ハワイ・コンベンションセンターで記念式典が行われ、家元のお家元特別講演も行われました。大会期間中、ワイキキ市内にある裏千家ハワイ財団の茶室「汎洋庵」では呈茶席が設けられいました。お床のお軸は「花鳥風月楽」、南国調の真っ赤な花はココナッツの花入れにありました。風通しの良い茶室で、とても心地が良かったです。

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ワイキキには博物館も多いのです。ポリネシアン文化圏のアートすなわち芸術やカルチャー、文化などを知るには広すぎず、一日で何箇所かめぐることもできました。

■ ホノルル美術館 The Honolulu Academy of Arts

The Honolulu Academy of Arts The Honolulu Academy of Arts 世界の美術品を集めたハワイ最大の州立美術館で、約30のギャラリーと7つのパティオから成っています。2階では、特別展とし、裏千家茶道海外への歩み 50周年記念『現代の茶の湯展』と称して14代淡々斎宗室、15代鵬雲斎宗室家元の染筆、好みの道具のコレクションを展示していました。ピカソやゴッホ、ミロなどのコレクションから、韓国、日本、インドネシア、ベトナムなどのアジアの多彩なコレクションまで楽しめます。迷路のような館内を歩き回っているとあちらこちらに美しい花が。ロータスの花を横に、その葉に水滴をたらして遊んでいるドイツ人の方がいらっしゃいました。彼らもまた茶の心に憧れている方々でした。

■ ダミアン博物館 The Damien Museum

Damien 火山をモチーフとして建てられたというモダンな造りのハワイ州政府庁、そこにはハンセン病に献身したベルギー人のダミアン神父像が立っています。1873年、モロカイ島にやってきたこのベルギー生まれのダミアン神父はその一生をハンセン病患者のために捧げました。二年前、たしかブリュッセルに行ったときのこと、たまたま友人と歩いていたらこのダミアン神父の教会の前に着いたのです。 偶然だったのですが、今考えてみるとそこで、その教会に入っていなかったら、クリスチャンでもない私がハワイに来てこのダミアン神父に興味を持たなかったと思います。その業績を讃え、ホノルル動物園近くにダミアン博物館があります。残念ながら日曜日は閉まっていて見学できなかったのですが、中には救済活動に献身した神父の生きざまが偲ばれる写真や遺品を多数展示されているとのことでした。次回は平日に行ってみたいと思います。

■ ビショップ・ミュージアム Bishop Museum

Bishop Museum Bishop Museum カメハメハ大王の直系であるパウアヒ王女の追悼記念に、夫チャールズ・リード・ビショップが1889年に設立したビショップ・ミュージアム。カメハメハ・スクールの構内に建てられました。そのコレクションはポリネシア文化圏の人類学、自然科学、生物学に及び、太平洋地域における自然史、文化史の主要研究機関であり、その文化収集、リサーチ、コンサルティング、教育プログラムは世界的に広く認められています。学術的価値も高く、「環太平洋のスミソニアン」と呼ばれているということなので、自分で行くにはちょっと遠かったですが、バスに乗って行ってみました。王妃夫妻が暮らしていたという本館のハワイアン・ホールではフラダンスのショーが、プラネタリウムではハワイの夜空の旅したり、と企画も多く勉強になりました。

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ハワイにお買い物を目的でいかれるかたも多いけれど、なんといってもその広大な自然を見学しなくては。ということでワイキキワイルド探検隊。自由時間にはあちらこちらへと、バスに乗り、トローチーに乗り、あるいは自分の足を使って行ってきました!

■ ヌアヌ・パリ展望台 Nuuanu Pali Lookout

コオラオ山脈の切れ目に当たる峠にあるヌアヌ・パリ展望台には、一年を通して強風が吹きつけています。イオラニ宮殿での献茶式の後にバスで訪れたのですが、着物姿で皆様苦労しながら、秀逸な眺めを見学!東海岸沿いの町並みを一望できました。1795年のカメハメハ大王のオアフ島侵略のポイントとなった場所でもあり、この戦いで王は初めて大砲を使用。オアフ軍を追いつめ、崖下に転落させたと語り継がれているそうです。 Nuuanu Pali Lookout Nuuanu Pali Lookout Nuuanu Pali Lookout

■ フォスター植物園 Foster Botanical Garden

double coconut ホノルル植物園の一つ、フォスター植物園には世界中の熱帯地域から集められた珍しい植物のコレクションがあります。王宮医を勤めていたドイツ人医師のウィレム・ヒレブラント、植物学者でもあった彼がカメハメハ三世の王妃、クイーン・カラマから借りた土地で収集、栽培していた庭園を、後の所有者マリー・フォスター夫妻が整備拡張、夫人の死後、公共の庭園としてホノルル市へ寄贈され、1931年にハロルド・ライオン博士を初代の園長として一般公開されました。140年以上かけて集められた希少な絶滅の危機に瀕した種を含む熱帯植物の宝庫です。日本の竹やぶもあり、その近くには、鎌倉にある大仏の半分のサイズの大仏や燈籠が寄贈されていました。なによりも圧倒させられるのは、その植物の大きさです。まるで自分がおとぎの国の小人になったかのように。なかでも二つほど紹介してみたいと思います。

double coconut DOUBLE COCONUT Lodoicea maldivica
この椰子は珍しく、植物の中でも最も大きくて重い実をつけます。実一つが約20kg以上になり、熟すまでに長いものでなんと10年もかかります。セイシェル諸島で原生しているのが発見されましたが、それ以前はインド洋に漂っている大きな椰子の実を見た船員たちは、これは謎の木から流れてきた「海のココナッツ」と呼んでいたそうです。

cannonnball tree CANNONNBALL TREE Couroupita guianensis
ホウガンノキ。ブラジル・ナッツの仲間であるサガリバナ科のこの木は南米はギアナの原産です。花が幹から直接咲いています。名前は重い砲丸型の果実に由来しています。

■ ダイヤモンド・ヘッド(レアヒ)州自然記念公園 Diamond Head

Diamond Head ハワイの島々は環太平洋火山帯にあります。オアフ島の形成は約250万年から300万年前に起こった火山によります。その名残としてあるのが西部にワイエナ山脈、東部にコオラウ山脈です。ダイヤモンド・ヘッドは標高232メートルの死火山。約、30万年前の噴火によって形成された火口は直径1400メートルにも及びます。凝灰岩により形成された火口丘として独特な浸蝕の型を示す優れた一例として、1968年に国立の自然史跡に指定されました。1700年代後期の西欧の探検家や商人たちが、この山を訪れては噴火口壁面の岩石の中に光る方解石の結晶を見つけ、ダイヤモンドと見誤ったことから、ダイヤモンド・ヘッドと呼ばれるようになったとのことです。

Diamond Head Diamond Head 1940年代にできた火口に抜けるカラハ・トンネルを通り、登山道入り口まで来たら、1ドルで第二次世界大戦中にオアフ島を防衛する軍要地として設置された砲座が残る頂上まで歩いて登ることができます。登山道入り口から頂上までは約1km、クレーターの縁を歩いてゆくと、絶景ともいえるオーシャンビューが広がります。1904年、ダイヤモンド・ヘッドは連邦政府に買い上げられて軍事用地に指定されていました。当時の登山ルートとは違いますが、あちらこちらに当時の形跡を見受けられました。

Diamond Head 今回はマウンテンバイクでワイキキビーチ横のホノルル動物園を出発、海風を全身に受けながらダイヤモンド・ヘッドの尾根を海側からまわりこむように登山口まで向かいました。日頃の運動不足で筋肉痛になってしまいましたが、とても気持ちよく、ショッピングで賑わうワイキキとはまた一味違った気分を味わうことができ、満足、マンゾク。

6泊8日のハワイ州オアフ島への旅。世界各国から集まった茶人1200人との出会いやハワイの文化や自然と触れ合うことができ、また、いつもとは違った思い出を作ることができました。観光で何回か訪れた事のあったオアフ島。今回のようなイベントがなかったら、きっとハワイの中の日本文化に気がつかないまま通り過ぎていたかも知れません。さあ、この経験を活かして、明日からも一歩一歩前に進んで行こうかな。


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